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第45回岩手育種談話会・第28回植物生命科学セミナー

第45回岩手育種談話会・第28回植物生命科学セミナーを下記の要領で開催します。

今回は、東京大学大学院総合文化研究科の晝間先生に話題提供していただくことになりました。晝間先生は、根に感染・共生するColletotrichum属糸状菌とアブラナ科植物の相互作用に関する研究の第一人者で、最近では日本植物生理学会奨励賞も受賞されています。植物病理学や植物共生学の分野にとどまらず、植物分野全般の興味深い研究を進められております。

セミナーは、事前登録不要・参加無料となっておりますので、興味のある方はぜひご参加ください。情報交換会については、事前参加登録をお願いしております。

本談話会は岩⼿育種談話会、岩⼿農林研究協議会(AFR)、植物⽣命科学セミナーおよびJSTさきがけとの共催で開催されます。

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菌の植物ホルモン様代謝物が規定する植物感染糸状菌の病原および共生戦略

晝間 敬 先生(東京大学大学院総合文化研究科)

日時:2024年4月22日(月)15:30~17:00

場所:岩手大学農学部 6番講義室(農学部南講義棟2階)

(内容)
植物は植物の成長を阻害する病原菌から成長を促進する共生菌など多種多様な微生物と相互作用している。病原菌と共生菌は一見対照的な存在にみえるが、ゲノム解析からは両者は共通点が多く、そのため、比較的わずかな遺伝要因の差が病原菌と共生菌の対照性を生み出していることが示唆されていた。私たちは、アブラナ科根内生糸状菌Colletotrichum tofieldiae (Ct)がもつ植物アブシジン酸様二次代謝物の合成遺伝子クラスターがシロイヌナズナの根において活性化し、それにより、本来は共生型のCtが病原菌化することを見出している。本セミナーでは本発見を軸に、病原菌と共生菌の差がわずかな遺伝要因の発現の違いによって規定されていることを説明するとともに、その発現制御機構について植物および菌側双方の観点から説明したい。

情報交換会(4月15日までに事前登録必要):以下のフォームよりお申込みください。

https://forms.gle/gMRP2ba7Yq4uRF1h6

日時:同日 18:00頃から
場所:未定(盛岡駅周辺)
会費:4000円程度

《お問い合わせ》
岩手大学農学部 植物育種学研究室 
特任助教/JSTさきがけ  舘田知佳 
E-mail: ctateda(at)iwate-u.ac.jp

開催案内(PDF)はこちら(PDF)