学会活動

ダイバーシティ&インクルージョン (D&I)


ダイバーシティ&インクルージョン (D&I) 推進委員会とは

男女共同参画の実現は,21世紀の日本社会の最重要課題と位置づけられ,1999年6月に「男女共同参画社会基本法」が交付・施行されました.同法では,「少子高齢化の進展,国内経済活動の成熟化等我が国の社会経済情勢の急速な変化に対応していく上で,男女が,互いにその人権を尊重しつつ責任も分かち合い,性別にかかわりなく,その個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会の実現は,緊要な課題となっている」と記されています.

その後,自然科学分野における男女共同参画推進を目的として関連学協会が連合してこの問題に取り組むため,2002年10月に「男女共同参画学協会連絡会」が発足しました.この連絡会の多方面への働きかけが功を奏し,第3期科学技術基本計画には自然科学系全体で女性研究者の採用割合について25%(理学20%,工学15%,農学30%,保健30%)をめざすことが盛り込まれました.これを受け,2006年度から女性研究者支援のための様々な施策等が開始されました.すなわち,女性研究者支援モデル育成(科学技術振興調整費),復帰支援特別研究員制度(学術振興会),女子高生の進路支援(基盤政策課),男女共同参画室の設置(科学技術振興機構)等が相次いで始まりました.

このような中,日本育種学会では,他学会と連携して男女共同参画に取り組むため,2006年4月に「男女共同参画学協会連絡会」に正式加盟しました.また,この問題に関する学会員の意識の向上と学会活動における男女共同参画の実現を目指して,2007年4月に「男女共同参画推進委員会」を発足させました.

より広範な公平性を目指すため,2024年5月に本委員会の名称を「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」に変更しました.

「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)推進委員会」では,会員の皆様からのご意見をもとに,誰もが能力を発揮できる自然科学分野の実現に向け,学会の内外で可能な活動を着実に進めて行きたいと考えております.

委員会構成員

委員長

岩田 洋佳 (東京大学大学院農学生命科学研究科)

委員

縣 歩美 (名古屋大学大学院生命農学研究科)
高木 恭子 (農研機構作物研究部門)
田中 若菜 (広島大学大学院統合生命科学研究科)
平田 香里 (農研機構作物研究部門)
三村 真生 (東京大学大学院農学生命科学研究科)

ダイバーシティ&インクルージョン (D&I)推進セミナー開催実績

2023年 ランチタイムセミナー

【日時】 令和5年9月17日(第144回講演会開催期間中)
【場所】 神戸大学
【演者】 深尾武司 氏(福井県立大学 生物資源学部)
【演題】 米国での妊娠、出産、育児や大学での支援体制について

2022年 ランチタイムセミナー

【日時】 令和4年9月24日(第142回講演会開催期間中)
【場所】 帯広畜産大学
【演者】 御輿 久美子 氏(特定非営利活動法人 アカデミック・ハラスメントをなくすネットワーク(NAAH ナア))
【演題】 ハラスメントのない良好な研究環境をつくるために ~学会のできること

2021年 ランチョンセミナー

【日時】 令和3年9月25日(第140回講演会開催期間中)
【場所】 オンライン(弘前大学)
【演者】 大坪 久子 先生(元日本大学総合科学研究所教授(女性研究者支援推進ユニット長))
【演題】 人材育成と無意識のバイアス

2019年 ランチョンセミナー

「徹底!総合討論会!」

【日時】 令和元年9月7日(第136回講演会開催期間中)
【場所】 近畿大学
【司会進行】 日本育種学会男女共同参画推進委員会・委員長 村井耕二
【演題】

  1. 研究者としての私の夢
    岡田萌子 (神戸大学大学院農学研究科,博士後期課程2年)

2018年 ランチョンセミナー

【日時】 平成30年9月23日(第134回講演会開催期間中)
【場所】 岡山大学
【演題】

  1. 岡山大学における男女共同参画の取り組み
    今村維克 (岡山大学ダイバーシティ推進本部男女共同参画室室長)
  2. 出産に伴う研究テーマの変遷と研究費
    宮崎祐子 (岡山大学大学院環境生命科学研究科,WTT2期生)
  3. 研究生活最初の 12 年間を過ごしてみて
    山本ゆき (岡山大学大学院環境生命科学研究科,WTT3期生)
  4. 岡山大学ウーマンテニュアトラック(WTT)制教員からのメッセージ
    根本理子 (岡山大学大学院環境生命科学研究科,WTT6期生)

2017年 ランチョンセミナー

【日時】 平成29年10月8日(第132回講演会開催期間中)
【場所】 岩手大学
【演題】

  1. 国際婦人年の採用からー研究機関での35年間ー
    勝田真澄 (農研機構北海道農業研究センター,所長)
  2. 支えられて巻き込んで 子連れ単身赴任生活
    宮本尚子 (森林総研材木育種センター)

2016年 ランチョンセミナー

【日時】 平成28年9月25日(第130回講演会開催期間中)
【場所】 鳥取大学
【演題】

  1. 育種学からスタートして,⺠間会社で学んだこと考えたこと
    酒井 隆子 (みかど協和(株),代表取締役副社長)

2015年 ランチョンセミナー

【日時】 平成27年9月12日(第128回講演会開催期間中)
【場所】 新潟大学
【演題】

  1. ⼥性研究者に求めるもの
    船附秀⾏ (農研機構近畿中国四国農業研究センター)

2014年 ランチョンセミナー

【日時】 平成26年9月27日(第126回講演会開催期間中)
【場所】 南九州大学
【演題】

  1. ⼥性研究者の過去・現在・未来
    吉田薫 (東京大学大学院農学生命科学研究科)
  2. まあ、平成の結婚なんで
    内藤健 (農業生物資源研究所)

2013年 ランチョンセミナー

【日時】 平成25年10月13日(第124回講演会開催期間中)
【場所】 鹿児島大学
【演題】

  1. 岡山大学WTT(ウーマンテニュアトラック)教員として過ごす研究生活
    門田有希 (岡山大学大学院環境生命科学研究科)
  2. 私が積み重ねてきたもの〜オリジナルな研究への道
    宇賀優作 (農業生物資源研究所)

2012年 ランチョンセミナー

【日時】 平成24年9月14日(第122回講演会開催期間中)
【場所】 京都産業大学
【演題】

  1. 異なる研究環境での研究とモチベーション
    山本俊哉 (農研機構果樹研究所)
  2. 平成時代における研究と育児の両⽴
    船附稚子 (農研機構近畿中国四国農業研究センター)
  3. 研究に携わり続ける道-⼥性地⽅公務員の視点から-
    大関美香 (栃⽊県農業試験場)
  4. 大学院後のキャリアを考える〜幅広い視野で現実的な目標設定を︕
    関さと子 (テンプスタッフ(株)バイオ・メディカル事業本部)

2010年 ランチョンセミナー

【日時】 平成22年3月27日(第117回講演会開催期間中)
【場所】 京都大学
【演題】

  1. 京都大学の男⼥共同参画の現状-⼥性研究者支援センターの活動を通して
    稲葉カヨ (京都大学大学院生命科学研究科,女性研究者支援センター長)

2009年 ランチョンセミナー(日本作物学会との共催)

【日時】 平成21年3月28日(第115回講演会開催期間中)
【場所】 つくば国際会議場
【演題】

  1. 学会における男⼥総合共同参画を目指して︓男⼥共同参画学協会連絡会の活動を通じて
    富樫茂子 (産業技術総合研究所研究評価部)

2008年 ランチョンセミナー

【日時】 平成20年3月29日(第113回講演会開催期間中)
【場所】 明治大学
【演題】

  1. 育種学会における男⼥総合共同参画をめざして vol. 2 東京農⼯大学における⼥性研究者支援
    秋田カオリ (東京農工大学女性キャリア支援・開発センター)

2007年 ランチョンセミナー

【日時】 平成19年9月23日(第112回講演会開催期間中)
【場所】 山形大学
【演題】

  1. 育種学会における男⼥総合共同参画をめざして vol. 1 女性研究者をとりまく環境
    吉田薫 (東京大学大学院農学生命科学研究科)

関連リンク